令和元年度 事業報告

 令和元年度の事業は、平成 3 1 年 3 月 2 7 日に開催された第 31 回理事会において決議された事業計画及び予算に基づき実施した。
 また、研修事業では、日本私立学校振興・共済事業団からの助成金の交付が見込めないため、前年度に引続き基金取崩し事業を実施した。

 本年度は理事・監事・評議員の異動はなかった。
 なお、各事業内容は以下のとおりである。

1.研修事業

(1)各種研修会事業
  当会が主催し、私学関係団体の協力・実施で 48 回の研修会を学校種別で以下のとおり開催した。
  ・大学関係 14 回(参加者 2,2 54 人)
  ・短期大学関係 6 回(参加者 7 56 人)
  ・高校、中学校関係10 回(参加者 5 868 人)
  ・小学校関係8 回(参加者 4, 661 人)
  ・幼稚園関係10 回(参加者 8 347 人)

(2)海外研修事業
  海外研修審査委員会 において、1 0 人を研修員として決定し、最終的には辞退者 1 名を除く 9 名となった 。
  ※ 国内研修事業・在校研修事業・研修成果刊行・基金等事業は、諸般の都合により休止とした。

2.福祉事業

 本年度は、憲政史上初の生前退位がおこなわれ、令和という新しい時代の幕開けとともに、経済状況の回復に向け期待に満ちたスタートとなった。
 営業状況としては、桜の開花状況が例年と比較して良好となり、レストラン部門を中心として好スタートが切れたものの、「天皇の即位の日」制定に伴う5月の大型10連休などもあり、全部門ともに業績が伸び悩んだ。さらに、9月と10月に発生した台風15号・19号の影響により鉄道各社の計画運休が実施され、各部門ともにキャンセルが相次ぎ大打撃となった。
 また、10月には消費税増税や軽減税率の導入など、下半期に入り依然として苦戦が続くなか、バンケット部門においては宴会プランの見直しなどによる客単価の向上により、回復傾向が垣間見えたものの、12月に中国武漢で発生した「新型コロナウイルス感染症」により、2月中旬頃から各部門ともに大きな損失を被ることとなった。
 3月度は、レストラン各店舗閉店時間の前倒しや、一部店舗における土日の夜間営業中止など、東京都知事の自粛要請に従うとともに、朝食バイキングを中止し、個食での提供に変更、さらに、館内全スタッフについてマスクの着用を義務付け、アルコール消毒液を増設する等、感染拡大防止に努めた。

 広告宣伝においては、WEBサイト・紙媒体ととともに、視覚的に訴求効果の高い宣伝媒体の作成に注力し、新たな利用者の掘り起こしを図るとともに、各部門、業務の改善に継続的に取組み顧客満足度の向上に注力した。
 令和元年度も安全・安心な食とサービスの提供を第一義に、各部門ともに業務にに邁進し、私学関係者の中央センターとして、また地域のランドマークとして、利用者からの信頼と評価をいただける会館運営に努めた結果、令和元度の利用人数は523,739人となった。

(1)バンケット(会議・宴会・ケータリング業務)
 私立学校、私学教職員、私学関連団体等の会議・研修会・総会及び懇親会等の開催場所として、また、一般企業・法人・団体等の各種行事等の開催場所として利用を承るバンケット業務の利用総人数は、320,835人となった。

(2)レストラン業務
 私学関係者、近隣住民・勤務の方々、各種会合・宿泊等の会館利用者の方々の飲食・会合の場としてご利用いただいているレストラン業務の利用人数は、176,118人となった。

(3)宿泊業務
 私学関係者の出張及び各種会合に付帯するご利用に留まらず、多くの一般の方々にもご利用いただいている宿泊業務の利用人数は、26,786人となった。

(4)売店等(売店業務、駐車場業務)
 会館内利便性向上のため、郵券・煙草他各種物品・菓子類等の販売及び宅配便取扱業務等を行った。