令和2年度 事業報告
令和2 年度の事業は、令和 2 年 3 月 27 日に開催予定の第 34 回理事会が、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により書面による仮決議となり、令和 2 年 6 月 1 日に開催した第 35 回理事会において 、事業計画及び予算については正式に承認され事業を実施した。
また、コロナ禍により研修事業 、福祉事業ともに事業計画及び予算の補正を行い、令和2 年 12 月 10 日に開催した第 37 回理事会の承認に基づき事業を実施した。
令和2 年度は理事・監事・評議員改選の年であり、令和 2 年 7 月 9 日をもって全員が任期満了となり、定款に基づき理事 13 名(うち新任 4 名)、監事 3 名(うち新任 1 名)、評議員 13 名(うち新任 5 名)が選任された。
また、理事長には福原紀彦氏(中央大学大学長)が選任され、副理事長には堀井基章氏(学校法人堀井学園 理事長)が再任された。
なお、各事業内容は以下のとおりである。
1.研修事業
(1)各種研修会事業
当会が主催し、私学関係団体の協力・実施で 16 回の研修会を学校種別で以下のとおり開催した。
・大学関係11 回 (参加者 1,794 人)
・短期大学関係 0 回 (参加者 0 人)
・高校、中学校関係4 回 (参加者 485 人)
・小学校関係1 回 (参加者 71 人)
・幼稚園関係0 回 (参加者 0 人)
(2)海外研修事業
海外研修審査委員会において、 1 0 名を研修員として決定したが 、コロナ禍による渡航制限等の影響で本年度実施は 2 名となった 。
(3)研修成果刊行等事業
・私学研修
平成 27 年度~ 30 年度の海外研修員の研修成果報告書の中から選出し「私学研修第 170 号」を刊行、ホームぺージ上での公開を実施した。
・図書室整備事業
研修事業における環境整備の一環として、コロナ禍の影響を考慮したオンライン研修等を実施するための関連備品の購入を実施した。
※ 国内研修事業・在校研修事業 ・ 基金等事業は、諸般の都合により休止とした。
2.福祉事業
本年度は、新型コロナウイルス感染症が世界中で拡大するなか、不要不急の外出自粛、各種イベントの人数制限、また、2020東京オリンピック・パラリンピックが延期になるなど、新型コロナウイルスに翻弄される事態となった。
営業状況としては、4月の緊急事態宣言発出に伴う自粛要請に従い、会議・宴会場は休業、レストランについては営業時間を短縮し、一部店舗において夜間を休業とした。6月に営業を再開するも大人数での会食が注意喚起されたことから、バンケット部門の件数減少は深刻な状況が続くこととなった。
10月からの下半期は、GoTo事業をはじめとした各景気回復キャンペーン開始に伴い、レストラン部門、宿泊部門のいずれも回復の兆しが垣間見えたものの、12月の感染者再拡大による緊急事態宣言発出により回復傾向は一転することとなった。
広告宣伝においては、ソーシャルディスタンスやニューノーマルへの対応をはじめ、営業形態の変更をアナウンスするため、館内のサイン類やホームページ・SNS・各種ポータルサイトなどインターネット上のご案内を幾度も更新した。また、景気回復キャンペーンへの積極的な参画、テイクアウトやデリバリー商品の企画・販売など僅かでも収入増となるよう努めた。
コロナ禍の影響を大きく受けた結果、本年度の利用人数は155,410人となった。
(1)バンケット(会議・宴会・ケータリング業務)
コロナ禍の中、お客様に少しでも安心してご利用いただけるよう ソーシャルディスタンスに配慮した会場レイアウトの提案 、アクリルパーティションの導入 など実施し、個人盛メニューの宴会プラン、特製 お土産弁当、デリバリーやテイクアウト商品の強化など、状況の変化に応じた施策を講じた。(利用人数: 46,417 人)
(2)レストラン業務
緊急事態宣言中並びに解除後も時間短縮営業や一部店舗の休業を継続し、個人盛メニューへの対応、アルコール消毒の徹底、密を避けたレイアウトやアクリルパーティションの設置を講じて、各店舗「東京都感染防止徹底宣言ステッカー」を取得した。(利用人数: 103,033 人)
(3)宿泊業務
オリンピック・パラリンピックの開催延期、また、緊急事態宣言発出に伴う各種イベントの開催制限などにより、旅行客やビジネス客が激減した。感染予防対策としてマスク着用と手指消毒をお願いするとともに体調確認及び検温を実施した。(利用人数: 5,960 人)
(4)売店等(売店業務、駐車場業務)
会館内利便性向上のため 、郵券・煙草他各種物品・菓子類等の販売及び宅配便取扱業務等を行った。