令和4年度 事業報告
令和4年度の事業は、令和4年3月23日に開催した第41回理事会において決議した事業計
画及び予算に基づき実施した。
令和4年度は理事改選の年であり、令和4年6月16日をもって理事全員が任期満了と
なり、定款に基づき令和4年6月16日開催の定時評議員会(第29回)において理事13
名(うち新任5名)を選任した。
また、令和4年7月1日開催の第43回理事会において理事長及び副理事長の選定を行
い、理事長には瀬戸熊修氏(千葉工業大学理事長)、副理事長には工藤誠一氏(聖光学院
中学高等学校理事長・校長)をそれぞれ選任した。
なお、各事業内容は以下のとおりである。
1.研修事業
(1)各種研修会事業
当会が主催し、私学関係団体の協力・実施で43回の研修会を学校種別で以下の
とおり開催した。
・大学関係 19回(参加者 4,656人)
・短期大学関係 5回(参加者 340人)
・高校、中学校関係 7回(参加者 1,046人)
・小学校関係 6回(参加者 4,561人)
・幼稚園関係 6回(参加者 6,862人)
(2)海外研修事業
新型コロナウイルス感染症の影響により、当面の間新規募集を見送ることとし、
令和4年度の海外研修については休止とした。
(3)研修成果刊行等事業
研修事業の環境整備の充実を図る一環として、オンラインやハイブリッド形式で
の円滑な研修実施を推し進めるために関連備品の購入を実施した。
・国内研修事業、在校研修事業、基金等事業は諸般の都合により休止としている。
2.福祉事業
新型コロナウイルス感染症との闘いも3年目に入り、感染拡大防止と経済活動の両立が図ら
れるなか、昨年2月に勃発したロシアによるウクライナへの軍事侵攻を発端とするエネルギー
価格の高騰や電力需給のひっ迫に加え、円安の進行に伴う物価高への対応、そして顕在化する
人手不足など、難しい課題を突き付けられた一年となった。
営業状況としては、東京都における「リバウンド警戒期間」が5月22日をもって解除され、
飲食業に向けた協力依頼は概ね解除となったものの、レストラン部門においては、それ以降も
変則的な営業形態を継続することとなった。
バンケット部門については、少人数ながらも会食や会議後の懇親会も開催されるようにな
り、低迷していた宿泊部門も6月に都内観光促進事業がスタートしたことで、東京都内の宿泊
需要が活性化されより動きのある展開となった。
その後、7、8月をピークとした感染拡大第7波の影響により、回復基調は一転して後退した
ものの、収まりを見せた10月以降「GoToイート」の再開及び全国旅行支援などの各支援事業に
も積極的に参画することにより、レストラン部門、宿泊部門ともに一定の成果を得ることがで
きた。また、バンケット部門では、受注制限を大幅に緩和して変化していく様々なニーズへの
対応に努めた。
年末年始にかけて、再度の感染拡大第8波が大きな影響を及ぼしたもののそれ以降、各セク
ションともに状況は一気に好転し宴会場においては、立食パーティや大皿盛りの着席宴会など
もより多く開催されるようになった。
3月13日からは、個人のマスク着用について政府の見解に合わせ、お客様に対するマスクの
着用依頼を撤廃するとともに、レストラン各店舗のアクリルパーティションを撤去するなど、
感染対策は一部継続しながらもより平時に近い体制でお客様を迎え入れることとなった。
本年度の利用人数は325,019人となり、前年度比では159.2%、120,879人増加となった。
(1)バンケット業務
3年間続いている新型コロナウイルス感染症の影響も下半期を境に若干の回復傾向が見受け
られたが、感染拡大の影響を大きく受ける月もあり、会議は開催するものの飲食を伴う会合を
控えるお客様が未だ多く、依然として厳しい営業状況が続き業績回復まで至らなかった。
(利用人数:153,579人)
(2)レストラン業務
新型コロナウイルス感染症の影響により、集客に苦慮する1年となったが、各店舗において
グランドメニューの見直しや、季節ごとの特別メニュー販売など、増収・増益に繋がる店舗運
営に注力した。(利用人数:152,200人)
(3)宿泊業務
3年間続いている新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい状況からのスタートとな
ったが、「まん延防止等重点措置」の全面解除を受け、コロナ禍で低迷していた稼働率に回復
傾向が見られるなか、本年度もインターネット経由の予約に注力するとともに、全国旅行支援
や都内観光促進事業など各支援事業にも積極的に参画し、利用客の取り込みを図った。
(利用人数:19,240人)